【上級ジャムスタンダード】 all the things you are オールザシングスユーアー
毎回ジャンルを超えたスタンダードナンバーをオススメしているこのブログ。
今回は美しくシンプルなメロディを持つが、
実はプレイヤー泣かせなコード進行目白押しの
「オールザシングスユーアー」をオススメします!
ジャズのスタンダードとして有名ですが、
今では様々なビート、アレンジでセッションされています。
そんなオールザシングスユーアーを
セッション的視点から特徴をまとめると、
1 コードトーンやテンションを上手くつないだ、
シンプルだが綺麗なメロディが特徴。
一度聞いたら忘れないくらい、メロディが立っている。
2 転調の嵐!まず間違いなく一発で弾き切ることは不可能。
合計にして6回ほど転調を繰り返すので、
高度なコード解釈力とコードに沿って滑らかなアドリブをする
スケール力の両方が必要となる。
3 これだけややこしいコード進行なのに、
割と速いテンポで演奏されることが多い。
また、4ビートだけではなく、ボサノバやラテン、
時にはファンクなどリズムアレンジも多い。
そして、イントロとエンディングのリフが、
リズム的にトリッキーで多くの人がつまづくポイントである。
ちょっと聴いた感じでは、
なんだか綺麗でいい感じの曲だなぁ、位の印象を受けます。
が、実際アドリブするとなると、
プレイヤーには容赦なく過酷な地獄に化してしまう曲の一つ。
それがオールザシングスユーアーです!
テーマメロディはシンプルなのに、
コード進行は転調に次ぐ転調で複雑。
それに対応するだけで一苦労なのに、
リフやリズムまで複雑で速かったりして、
取りつく島のない難曲です。
この曲をスムーズに、そして熱く盛り上げながらアドリブできる人は、
間違いなくセッション上級者といって差し支えないでしょう!
一つの目標としてとってもいい曲だし、
なにより美しい名曲なので、
是非まずは聞きこんで、そしていつかレパートリーに入れてみてくださいね。