【中級ジャムスタンダード】 blue bossa ブルーボッサ
毎回ジャンルを超えたセッションスタンダード曲をオススメするこのブログ。
今回はなんとボサノバ!
でも、かなりブルージーでちょっとジャズよりのボサノバ。
シンプルだけれども、よくプレイされる名曲なので、
中級レベルのスタンダードナンバーとして、今回オススメ致します!
ブルーボッサはジャズトランペットプレイヤーのケニードーハムの作曲による曲で、
やはりジャズサックスプレイヤーのジョーヘンダーソンの演奏で有名になりました。
という訳で、ジャズ畑で生まれた曲なのですが、
ケニードーハムがブラジルのリオデジャネイロを訪れた際に
強いインスピレーションを受け、その土地のリズムで作ったため、
かなりボサノバフィーリング溢れる作品になっているわけです。
と、まぁこういう普通のディスクレヴュー的な内容は他のサイトにお任せして、
セッション的な視点からこの曲の特徴をまとめると、
1 ボサノバのリズムが基調となっている。
2 AABA形式で、シンプルなコード進行でできている。
が、Bは転調しているので、少しだけ注意。
3 Aの最後の部分は簡単なキメになっているので、忘れないこと!
もちろんセッションなので、
敢えてラテンのリズムでプレイしたり、ファンキーな16ビートでやったり、
4ビートでもろジャズにやったりと、さまざまなアレンジが施されます。
が、やはり基本はボサノバ!
ボサノバのゆったりしたリズムに、
ジャズ特有の渋くブルージーなコード進行が乗ることによって、
この曲の魅力の根幹ができています!
また、基本そういったシンプルなリズムでありコード進行なのですが、
油断するとBの部分でずっこけます!
なぜなら、B部分は半音上に転調しているからです。
でも、逆にいえば、この転調さえクリアできたら問題ない曲でもあるので、
しっかり周りを聞いて、転調に対応しましょう。
さらに、Aパートの最後の部分が簡単なキメになっています。
やはり、調子に乗って弾きまくったり、
ボサノバのフィーリングを無視してガンガン攻めすぎると、
このキメの部分でずっこけるので、
しっかりバンド全員で意思を統一して、
このキメを活かしたアドリブをすることが重要です。
しっとりした中にも、
妙に渋いブルージーさを同居した名曲ブルーボッサ。
是非レパートリーに入れて、セッションに幅を持たせてみてくださいね。