【中級ジャムスタンダード】 fly me to the moon フライミートゥーザムーン
毎回、ジャンルを超えたスタンダードナンバーをオススメするこのブログ。
今回は往年のジャズスタンダードナンバーの
「フライミートゥーザムーン」を取り上げます!
これまで死ぬほど沢山のジャズマンにカバーされまくってきた
スタンダード中のスタンダードナンバー。
とてもシンプルな構成の割に、
素晴らしいメロディで個性を発揮しているこの曲。
セッション的にもプレイしやすく、かつバリエーションの付けやすい
素晴らしい名曲です。
アドリブセッションの視点からこの曲の特徴をまとめると、
1 コード進行が基本循環コードの繰り返し。
2 ABAC形式だが、BとCはほとんどコード進行が同じで、
メロディの抑揚で差がついてるため、ソロがとりやすい。
3 4ビートはもちろん、ボサノバなど様々なリズムでアレンジされる。
時には、5拍子や7拍子など変拍子でプレイされることもある。
そう、この曲はまず、
コード進行のパターンがシンプルです。
いわゆる循環コードなのですが、
よく見ると全編にわたって同じようなコードパターンが
ひっくり返ったり、繋がったりして繰り返されているのがわかります。
なので、覚えやすい!
これが、多くのセッションプレイヤーに愛された隠れた理由でしょう。
さらに、同じようなコード進行なのに、
メロディの抑揚が素晴らしい!
専門的な事を言うと、
メロディがそれぞれのコードの音をしっかり選びつつ、
抑揚としても素晴らしいものを持っているので、
シンプルでコード進行を感じながらも、
歌ってみるとグッとくる部分がちゃんとあります!
これが、多くのボーカリストに歌い継がれてきた隠れた理由でしょう!
さらにさらに、
かなりシンプルな曲ですが、メロディは秀逸なため、
動かせるリズム部分で大胆なアレンジが施されることが多いです。
4ビートやボサノバといった基本リズムの変更はもちろん、
ちょっと経験者になると、5拍子や7拍子、
ひどいときには15拍子など、奇抜なリズムアレンジも時折セッションで見られます。
まぁ、そんなに頻繁に変拍子などが取り上げられる訳ではないので、
参加する時は、まず基本のビートが理解できていれば心配はありません。
が、その位、リズムアレンジがしやすい曲だと
思っていいただけると誤解が少ないと思います。
なんにせよ、お洒落で熱いこの曲を
是非レパートリーにいれてみてくださいね。