【中級ジャムスタンダード】 just the two of us ジャストザトゥーオブアス
毎回ジャンルを超えたセッションのスタンダードナンバーをオススメするこのブログ。
今回は大人な雰囲気満載のR&Bナンバー
「ジャストザトゥーオブアス」を取り上げます!
ジャズ/フュージョンサックスプレイヤーのグローバーワシントンJrの作曲ですが、
どちらかというと歌い手のビルウィザースの代表曲の様な感じの強い曲でもあります。
なんにせよ、
ジャジーで、大人な落ち着いたR&Bフィーリングの中に、
ちょっと情熱的でブルージーなスパイスを振りかけたような絶妙な名スタンダードです!
この曲は何と言ってもそのしっとりとした大人な雰囲気が特徴なのですが、
セッション的な視点から特徴をまとめると、
1 コード進行がほぼ同じ循環の繰り返しのみ。
2 同じコード進行の上で、AメロとBサビが展開しているため、構成が簡単。
3 インタールード(間奏)として印象的なキメが必ずテーマ後と、各ソリストのソロ後に入る。
そう、お洒落で大人な雰囲気の割には、
コード進行がとってもシンプル。
AパートとBパートが合計5つのコードの組合せによる循環コードで
ずっとまわっています。
なので、楽器奏者はもちろん、
ボーカリストまで、テーマメロディを崩して歌ったり、フェイクを入れたりといった、
遊び心がふんだんに入れやすいという特徴があります。
また、その同じコード進行上でメロディだけ変わることでBパートに行くので、
バンド全体の盛り上がりというのも、
どちらかというと曲よりもメンバーのさじ加減に任せられている感が強く、
しっとりプレイする場合もあれば、熱くブルージーに行くこともできるという
柔軟性をもった名曲です。
また全体の構成としては、
AABBCといった感じで、各テーマとソロの終わりにCの感想が入ります!
この部分だけキメメロディと独特のコード進行がつくのですが、
これが一つのパンチになって、
ダラダラ行きがちな同じコード進行の繰り返しのアドリブをきちっとしめてくれます。
なので、しっかり決めれば、割と誰でもカッコよく終わりやすい曲でもあるのです!
このように、お洒落に大人なフィーリングを土台にしつつ、
様々な解釈が可能な、セッション向けとして最高のスタンダードナンバーです。
是非レパートリーに入れて、
セッションに新しいフィーリングを取り入れてみてくださいね。