【上級ジャムスタンダード】 some skunk funk サムスカンクファンク
毎回ジャンルを超えたスタンダードナンバーをオススメするこのブログ。
今回はファンキーインストの名曲「サムスカンクファンク」を取り上げます!
ブレッカーブラザーズによる「へヴィーメタルビバップ」
というアルバムに収録されていたこの曲。
アルバムタイトル通り、バリバリのジャズミュージシャン達が、
当時最先端だったフュージョン様式を取り入れ、
まさにへヴィーメタルな音圧でジャズバリの多彩なアドリブをしまくった、
時代を変えた名盤です。
そんなアルバムの中でも代表曲と言っても過言ではない「サムスカンクファンク」
セッション的な視点から特徴をまとめると
1 高速ファンクのリズム&グルーヴで押しまくり!
リズム隊にはこのファンキーな高速グルーヴをキープし続ける仕事が生まれます。
2 コード進行自体はほとんど一発。
構成ごとに一つづつコードが変わっているだけなのでシンプル。
しかし、その分テーマメロディが激複雑です!
16音符バリバリで、切れのあるキメフレーズの連発で、
まずはこのテーマを弾き切ることが最初の難関となるでしょう。
3 アドリブはコード1発のファンクなのでなんら難しことはありません。
ただし、ソロの終わり、テーマの途中など、
随所に超難キメパートが待ち構えているので、
調子にのって弾きまくり、周りが聞こえなくなると、簡単に置いて行かれます。
という訳で、何しろテーマが難しい!
いきなりハイテンションのキメから始まり、高速ファンクグルーヴにのって、
トランペットとサックスのハイレベルなアンサンブルの
複雑なテーマがスタートします。
まずはこのテーマをしっかり演奏できるかが初めの難関です。
とってもスピーディで、破壊力があって、かっこいい曲なのですが、
セッションでやるとなるとなかなか難儀です。
でも、テーマとキメさえ攻略できれば、
アドリブ自体はコード一発のファンクなので安心。
管楽器をそろえて、この曲をセッションすると、
会場が一つになって燃え上がること間違いなし!
苦労して練習するだけの価値はある曲だと思いますので、
是非チャレンジしてみてくださいね。