【中級ジャムスタンダード】 sunny サニー
毎回様々なジャンルのセッションスタンダードをオススメしているこのブログ。
今回はちょっと切なくお洒落にソウルの名曲をオススメします。
CMに使われたり、
ジェームズブラウンなど大物ミュージシャンに数多くカバーされたりなど、
それこそジャンルを超えて、国境を越えて親しまれている
スタンダードナンバー中のスタンダードです。
その名も「sunny サニー」!
この曲もセッションの世界だけではなく、
普通のヒットソングとしても有名なので、
聴けば「ああ!この曲か!」と思ってもらえる人が多いと思います。
CDレビュー的な解説はこのブログではお呼びでないので置いておきます。
セッション的視点から、この曲の特徴をまとめると、
1 ソウル/R&Bマナーのゆったりとした8ビートでプレイされるのが基本。
でも、かなりファンクロックよりの早い8ビートでプレイされるのも、
セッションの世界では意外とお約束。
2 コード進行は基本マイナーの4つのコードの循環が全て。
また16小節1コーラス(一まとまり)で、
最後のキメ部分で少しコードの変形があるだけなので、
非常に覚えやすい!
3 という訳で、1コーラス16小節しかないので、
構成という構成はなし!
16小節一まとまりで一気に覚えられます!
という風に、コード進行も構成もシンプルの一言!
こんなにシンプルなのに、
曲全体の雰囲気やボーカルの持って生き方で
独特の哀愁を表現しているのが、名曲と呼ばれ、
今でも歌い継がれている理由なのかもしれません。
また、このシンプルさが故に、
セッションではアドリブの余地が非常に多く、
重宝されるスタンダードナンバーとなっています!
考えてみれば、
シンプルだけれども、その時代を代表するような味のある曲というのは、
年代や、洋の東西を問わず、ずっと残り続けていますね!
そして、そんな曲は
ヒットナンバーとしてだけではなく、
ジャムスタンダードとして残されていく…。
こんな法則があるような気がしますし、
もしそうだとすれば、この「サニー」は
間違いなくそんな法則に則った曲の一つでしょう!
様々なアレンジのバージョンがありますが、
色々チェックして、是非レパートリーに入れてみてくださいね。