【上級ジャムスタンダード】 take five テイクファイブ
毎回ジャンルを超えたスタンダードナンバーをオススメしているこのブログ。
今回はジャズの名曲、そして変拍子の大ヒットナンバー
「テイクファイブ」を取り上げます!
デイブブルーベック作曲によるこのナンバーですが、
とってもお洒落で、それでいて程よくパンチもあって、
セッションでも良く取り上げられる名曲です。
でも、聞くだけならまだしも、
この曲でアドリブをするとなると大きな壁が生まれます!
そんな壁も含めて、
セッション的な視点から特徴をまとめると、
1 5拍子という変拍子が基本となっている!
4拍子に慣れた人だと、必ずアドリブしていて拍がずれていってしまいます。
これが、この曲のポイントであり、最大の難関です。
何より、5拍子になれないと、絶対にアドリブはできないという、
プレイヤーにとっては大きな壁があります。
2 ABA形式と構成自体はシンプル。
5拍子になれさえすれば、構成を覚えるのは簡単でしょう。
3 基本Aメロの2コードでできている。
Bサビでコードの動きがあるが、アドリブに入ると、
Aメロの2コードのみで展開されることがほとんどなので、
コード進行自体もどちらかというと簡単。
という訳で、
最大の壁はこの曲の魅力でもある「5拍子」だったのです!
逆に、この変拍子に慣れてしまえば、
コード進行もほぼ一発で対応できる内容だし、
構成もABA形式とシンプルなので何の問題もありません。
とにかく5拍子の上で、拍を狂わせずにキープし続けて
アドリブをとることができればOKなのです!
と簡単に書いていますが、これがなかなか難しい。
実際のところ、5拍子が難しいのではなく、
長年染み付いた4拍子の感覚が抜けないために、
多くの人がつまづいているようです。
最初についてしまった癖を直すのは、
新しい癖を付けるよりも難しい!
そんな風に人間の体はできているようです。
でも、この曲の冒頭の5拍子リフを良く聞いて、
何度も歌いながら練習していけば、
少しづつ慣れていきます。
また、変拍子に慣れると、
なぜか基本の4拍子のグルーヴも良くなる!
という不思議な特典も付いてきます。
何より、5拍子の酒脱なフィーリングが気持ちいい名曲なので、
是非レパートリーに入れてみてくださいね。