【中級ロックスタンダード】 a hard day’s night ア ハードデイズナイト
毎回ジャンルを超えたスタンダードナンバーをオススメしているこのブログ。
今回もロック特集で行きます!
現在のロックの基礎を作ったといっても過言ではないビートルズの
「ア ハードデイズナイト」をご紹介します。
様々な音楽性に振れだすビートルズですが、
この曲はまさにロックンロールサイドが色濃く出た名曲。
また構成がちょっと複雑ですが、
難しいキメなどもなく、セッションで取り上げやすいスタンダードナンバーでもあります。
そんな「ア ハードデイズナイト」の特徴をセッション的視点でまとめると、
1 構成がAB―ABC―ABとちょっと複雑。
でも、各パートとも短く簡潔で、コード進行も割とシンプルなので、
ちょっとセッション慣れした人なら初見でも行けるレベルです。
2 何と言っても、決まったリフやキメがない!
なので、テーマもアドリブも安心してハメを外せます。(笑)
3 ビートルズナンバー特有の問題で、
あまりに有名すぎるため、原曲のイメージに引っ張られて、
アドリブの幅が狭まる傾向がある。
という感じで、
何と言ってもこの曲はセッション向けとして素晴らしいものを持っています。
ロックなフィーリングは色濃く出しながらも、
お決まりのリフやキメがない!
なので、安心してアドリブに集中することができます。
また、構成は多少複雑ですが、
決まった型がないので、覚えてしまえば割と自由にアレンジをすることが可能です。
この辺も、この曲のセッション的隠れた魅力でしょう。
ただ、ビートルズナンバー特有の問題もあります!
というのは、原曲があまりに有名すぎるため、
そのイメージに引っ張られ過ぎて、自由なアドリブになりずらい傾向があること。
さらにひどいときには、
ビートルズを愛しすぎていて、アドリブで崩されるのを
無意識に拒否してしまう人も少なからずいるということ!
その原曲のイメージや、影響力はもちろんみんな知っています。
が、その素晴らしい土台を元に、
さらに自由に会話を楽しんで行くのがジャムセッションの真骨頂!
是非、原曲のイメージをリスペクトしつつ、
それに引きずられ過ぎないように、自由に楽しんでみてください。
なんにせよ、ビートルズのロックサイドが
強く出た名曲「ア ハードデイズナイト」!
是非レパートリーに入れてみてくださいね。