【中級ロックスタンダード】 jail house rock 監獄ロック
毎回ジャンルを超えたスタンダードナンバーをオススメしているこのブログ。
このところロックスタンダード特集が続いていますが、
今回もその路線。
しかも、ロックの開祖といっても過言ではない、
エルビス・プレスリーの[監獄ロック」をご紹介します!
エルビスの当時では珍しい、
白人ながら黒人の文化の影響を色濃く受けて育った
生い立ちから生まれる独特のグルーヴ、ソングライティング。
そして天性の声!
色々な奇跡が折り重なって生まれた
まさにロックンロールな名スタンダードナンバーです!
そんな監獄ロックをセッション的視点にて特徴をまとめてみると、
1 まずは何と言っても、冒頭からはじまる「ダーダァーン」のキメ!
これだけでロックを感じます。
そして、このキメが全編にわたって出てくるので、
何よりもこのシンプルなキメをしっかり合わせることが重要です。
2 コード進行はブルース進行!
キメの部分が挿入されるだけで、あとはいわゆるブルース進行です。
この白人的サウンドと黒人的サウンドのバランス感覚がエルビス独特のものだったのでしょう!
なので、アドリブも複雑なものは必要なく、自由にプレイすることが可能です。
3 ソリストの合図でキメが入るので、
しっかり周りを見ながら演奏することが重要!
という訳で、セッションナンバーとしては
ほぼブルース進行なので、とってもとっつきやすい曲です。
実際、アドリブに入るとそっくりブルース進行になります。
ところが、ここで調子にのって弾きまくり、
周りが聞こえなくなると悲惨な結末が待っています!
なぜなら、ソリストやボーカリストの合図で、
急にキメに戻ることがあるからです。
その時の流れによって、ランダムに合図が出るので、
シンプルなブルース進行の上だったとしても、
やはりしっかり周りを見られる余裕を残しておくのが大事。
合図を逃して、キメをきめられないことほど、
恥ずかしいロックンロールはありません!(笑)
シンプルでかっこいいロックンロールセッションにするためにも、
しっかりキメを覚えて、レパートリーに入れてくださいね。