【上級ロックスタンダード】 Rosanna ロザーナ
毎回ジャンルを超えたセッションのスタンダードナンバーをオススメしているこのブログ。
今回は80年代を代表する
アメリカのバンドTOTOによる「ロザーナ」を取り上げます!
当時、最高の腕をもったアメリカの
若手スタジオミュージシャンによって結成された珍しい経歴のバンド。
それぞれのパート一つをとっても、
素晴らしいサウンドが詰め込まれています。
そして、普通はそれだけのメンバーが集まると
個性がぶつかり合ってキャンセルしあうものなのですが、
TOTOに限っては、全員地元の高校時代からの幼馴染や
兄弟という関係もあったのか、素晴らしいコンビネーションを生んでいます!
そんな奇跡のスタジオミュージシャンバンドTOTOの
大ヒット曲ロザーナのセッション的な特徴をまとめると、
1 何と言ってもドラマーのジェフポーカロによる
ご機嫌な「ハーフタイムシャッフル」のグルーヴが最高の特徴!
このグルーヴを身につけるだけでも、かなり難しい上級スタンダードです。
2 構成はABCD-ソロE-CDと
ミュージカルの様な複雑かつ展開の早い構成!
これも間違いなく上級スタンダードに入れていい構成でしょう。
3 全ての構成パートでかなり派手なキメの連続!!
まずはこのキメを覚えるのが先決です。
という風に、
全ての特徴がかなり凝ったもので、
まさに上級スタンダードと呼ぶにふさわしい内容です。
まず、「ハーフタイムシャッフル」という、
ちょっと特殊なリズムに慣れることが大事。
この独特の、ハネたグルーヴと大きなリズムの感じを掴めずに、
ツンノメって焦ったようなグルーヴになってしまう中級者が多数続出する曲です。
原曲では、みんな凄腕なのでサラッとプレイしていますが、
実際やるとなるとあそこまで力を抜くのは至難の業。
焦らずチャレンジしていきましょう!
そして、グルーヴがまとまってきたと思ったら、
今度は構成の嵐です!
まるでミュージカルの曲のように、
ポンポン構成が展開していってしまいます。
これを覚えるだけでも大変ですが、
やはり原曲ではさらっとプレイされているため、
きれいなきょくだなぁ~、位の印象で受け取れてしまいます。
素晴らしすぎる演奏能力です!
そして、さらにやっかいなことに
全ての構成のパートからパートへ移る時に
ばっちり派手なキメが入っています!
構成を覚えるだけでも大変なのに、
さらにキメまでしっかりマスターしないと次に進めないという、
かなり高度な読譜力が要求される曲です。
と、まぁプレイヤーサイドから特徴をまとめると、
まさに上級で難曲なポイントしか見当たりません。(汗)
が、実際聞いてみると、さわやかで軽快でご機嫌な曲です。
プレイヤーだけではなく、リスナーとしてのファンが多いのもうなずける内容。
この曲をさらっとセッションできたら、
あなたは間違いなくセッション上級者!
一つの目標として、是非レパートリーに入れてみてくださいね。