【上級ソウル/ファンクスタンダード】street walkin’ woman ストリートウォーキンウーマン
毎回ジャンルを超えた
セッションのスタンダードナンバーをオススメしているこのブログ。
今回はソウル/ファンク系の歌ものとしては、
きっちり押さえておくべき名曲。
でも、かなり複雑なアレンジのため
まさしくプレイヤーにとっては上級レベルな名曲。
そんなマリーナショウの「ストリートウォーキングウーマン」をご紹介します!
マリーナショウのキャリアを作る上で欠かせない名盤であり、
今ではソウル/ファンクのスタンダードナンバーばかりとなった
名曲ばかりで埋め尽くされたアルバム「who is this bitch, anyway?」
の栄えある一曲目に収録されています。
このアルバム、セッションを志す者ならば
必ず手に入れておいて損はないセッション的名盤でもあります。
デビットTウォーカーやラリーカールトンといった
当時の最高のスタジオミュージシャンであり、
今も現役で光り続けるプレイヤーたちの
生のアドリブの応酬の熱が、そのまま収録されています!
そんな名盤の中のスタンダードナンバー「ストリートウォーキンウーマン」を
セッション的視点から特徴をまとめると
1 高速のファンク16ビートとジャジーな4ビートのチェンジが
頻繁に起こるハイレベルなリズムチェンジアレンジ!
2 コード進行は一発からジャジーなテンションコードへ移行する
これまた展開の激しい構成。
3 全体の構成自体はAB形式とシンプル。
しかし、どうやらその場の雰囲気で適当に合図を送り合いながら
構成をアドリブで決めている!
というように、
かなりセッション的にハイレベルなテクニックを使って
アレンジや演奏が施されています。
まず、はじめてプレイする人は、
高速のファンクと4ビートのチェンジに面食らうでしょう。
しかも、一回二回ではなく、曲中に頻繁にでてきます!
まずはこのリズムチェンジに慣れることが先決。
そして、コード進行も、
ファンクの時はFm一発なのですが、リズムチェンジしたとたんに、
ジャジーなテンションコードの利いた展開になります。
このあたりも、
考えながらコードを演奏しているレベルでは、到底対応不可能でしょう。
テンションコードになれておき、かつ素早くチェンジする応用力が必要です。
最後に、構成についてですが、
基本的にファンクのAパート、ジャジーなBパートしかありません。
でも、それぞれの尺が、きっちり決まっているわけではないらしく、
バラバラの尺や、マリーナのアドリブのボーカルフェイクに合わせて、
アドリブでABの構成を行き来しているようです!
そして、そんなやり取りの中でも、
それぞれのミュージシャンは全編アドリブの押収を楽しんでいます!
まさに凄腕のセッションミュージシャンの本領が、
ぎっしりつまった名テイクと言えるでしょう!
プレイする上では上級レベルですが、
セッションを志す者ならば、必ず押さえておくべきソウルスタンダードの一つ。
是非一つの目標としてレパートリーに入れてみてくださいね。