【中級ポップススタンダード】クローストゥーユー close to you

毎回ジャンルを超えたセッションのスタンダードナンバーをご紹介しているこのブログ。

今回はポップスの名曲中の名曲であり、
セッションのスタンダードナンバーとしても
数え切れないほどのプレイヤーにカバーされてきた
カーペンターズの名曲「close to you」をご紹介します!

カーペンターズといえば、
ほとんどの人が知っているし、たとえこのユニット名を知らなくても、
代表曲のメロディを聞けば、絶対聞いたことがある!
といい切れてしまうほど、ヒット曲だらけのモンスターユニットです。

その中でもclose to youは
珠玉のメロディをもった超名曲。

当時のヒットチャートを賑わしたことはもちろん、
たびたびリバイバルヒットを飛ばしているのも特徴の一つです。

さらに、ポップス畑の人はもちろん、
ジャズプレイヤーや、クラシックプレイヤーなど、
ジャンルを超えたさまざまな人たちに愛され、カバーされてきたのも
セッション的な視点からみると、強力な特徴と言えます!

そんなclose to youをセッション的視点からまとめると

1 AABA-end bamp形式という、ちょっと特殊な構成。
  エンディングバンプでアドリブをもう一盛り上げさせるのが、 
  この曲の隠れた攻略ポイントです。
2 原曲のリズムはハネたシャッフル。
  でも、よくあるセッションアレンジで
ファンク調になることがあるのは、もうお決まりとして覚えてしまってOK!

こんな特徴を持っています。

まずエンディングバンプについてですが、
バンプとはある一定のコード進行の繰り返しのこと。

この曲はエンディング用の特別なコード進行があり、
その部分をソリストの気のすむまで繰り返して、
最後の最後にもう一盛り上がりさせて終わらせるのが基本となっています!

このエンディングバンプをしっかり決められるかどうかが、
実はclose to youをかっこよくセッションできるかどうかの
隠れた最大のポイントだったりするのです!

終わりよければ全てよし。

珠玉のメロディを活かすためにも、
エンディングバンプの存在をよく頭に入れておきましょう。

また、原曲のリズムは柔らかく跳ねるシャッフルなのですが、
そこはさまざまな即興アレンジが肝となるセッション!

そのままプレイされることももちろんありますが、
ほかにリズムを16ビートで切れの良いファンクにアレンジして
ガツンとプレイされることも多いです。

カレンカーペンターの優しく、柔らかい歌声が特徴的な原曲ですが、
ファンク調にして、ガツンとプレイしても、
また違った魅力が浮き上がってくる素晴らしい曲だったりもするのです。

特に、歌ものではなく、
管楽器やギターなど、楽器がメロディを取とる
インスト形式のセッションの場合、このアレンジになる傾向が強いです。

もうお決まりのアレンジとして、
Close to youをレパートリーに入れる際に、
同時に覚えてしまっても損はないと思います。


この辺りの特徴を是非参考にして、
素晴らしいポップスの名曲をあなたのレパートリーに入れてみてくださいね。


【中級ボサノバスタンダード】a girl from Ipanema イパネマの娘

毎回様々なジャンルのジャムスタンダードナンバーをご紹介しているこのブログ。

今回はオシャレなリズムとコード進行が特徴的な
ボサノバの巨匠アントニオカルロスジョビンによる
「イパネマの娘」を取り上げます!

ボサノバなんて普段聞かない人でも、
この曲のメロディを聞けば、「ああ、どこかで聞いた記憶がある!」
と思う確率が非常に高いと思います。

それくらい、さまざまなバージョンにアレンジされ、
そして今まで数え切れないくらい多くのプレイヤーにカバーされてきた
まさにジャムスタンダードナンバーなのです!

そんなイパネマの娘をセッション的視点で見てみると、

1 リズムはもちろんゆったりとしたボサノバが基本。
  でも、セッションで盛り上がると、そのままサンバに移行して  
  ガンガン踊れる感じになることも多くあります!

2 構成はAABA形式とスタンダードな感じ。
  でも、ボサノバ特有のキメがイントロやAの部分で挿入されているので、
  これだけ覚えておくべき必要があります。

3 Bメロで転調あり!
  リード楽器奏者にとってはこの転調を攻略することが
  この曲を自分のレパートリーに入れる一番の鬼門でしょう。

という風に、
いわゆるボサノバの基本が全て詰まったような曲です。
この曲を押えたら、
いわゆるボサノバのお約束的キメやコード進行は
ほとんど押えられるといっても過言ではないかもしれません。

少々の転調が初心者には難関ですが、
逆に言うともっと転調の激しい難曲も世の中にはたくさんあるので、
この曲で慣れておくのも一つの手でしょう。

気持よく、ゆったりとしたグルーヴに身を任せて
アドリブを楽しめれば、
セッション全体にバランスと調和を訪れて素晴らしい時間になること請け合い!



是非レパートリーに入れてみてくださいね。


【中級ソウル/ファンクスタンダード】killing me softly キリングミーソフトリー

毎回ジャンルフリーでセッションスタンダードをご紹介しているこのブログ。

今回はソウル/R&Bの名曲のなかから
セッションでも頻繁に取り上げられるロバータフラッグ
「キリングミーソフトリー」を取り上げます!

おしゃれでメロウなリズムとコード進行、
そして素晴らしいメロディセンスによって出来上がっている名曲中の名曲。

また、ソウル系の名曲であるとともに、
今まで数え切れないほどのプレイヤーからカバーされてきた
セッション的名曲でもあります。

そんな「キリングミーソフトリー」を
今回もセッション的視点から分析していきます!

1 原曲ではサビから入るAサビBメロ形式。
  構成自体はとってもシンプル。
  コード進行もそんなに癖がなく覚えやすいほうだと思います。
  この辺りがセッションスタンダードたる一番の所以です!

2 リズムは8ビートだが、いわゆるソウルなフィーリングいっぱいの
  いわゆる「チョイハネ8ビート」
  また、ゆったりとボサノバのリズムでプレイされることも
  セッションの世界ではもはやお決まりの感があります。

3 基本は原曲のロバータフラッグバージョンにつながる
  歌ものでプレイされます。
  が、その秀逸なメロディは楽器で演奏しても決まります!
  特にサックスなど管楽器によるリードで演奏されることも
  セッションではよくあるパターンです。


といった感じで、
全体を通して、さほど演奏上難解な部分はありません。

が、肝となるリズム、グルーヴと
メロディをきれいに立たせることがセッションを成功させる
最大のコツになってきます。

なので、中級レベルとさせていただきました。

この曲がセッションの中盤あたりに入ると
全体にメリハリが出て素晴らしいセクションになること間違いなし。

また、中級者も難なく演奏できますが、
その奥深さ、味わい深さから、
上級者になればなるほど、いいフィーリングを追求できる
余白を残した名曲です!


ぜひレパートリーにいれて
おしゃれでメロウで熱いセッションを展開してくださいね。


【中級ロックスタンダード】 layla 愛しのレイラ

毎回様々なジャンルのセッションスタンダードナンバーをご紹介しているこのブログ。

今回はロックの王道中の王道の名曲「layla 愛しのレイラ」を取り上げます!

エリッククラプトンの名演で有名なこの曲ですが、
ロックギタリストには特に美味しいフレーズ満載の一曲です。

スライドギターの名手デュアンオールマンとの共作から生まれた
ギタリストならだれもが一度はチャレンジした覚えのあるであろうリフから始まり、
劇的なインストバラードに移行していきます。

CDレビュー的なこの曲に関するエピソードは他のブログにお譲りするとして、
今回もセッション的視点から特徴をまとめていきます。

1 冒頭のかっこいいリフから始まり
  基本ABサビ形式の2つしかありません。
  その後、バラードであるCに移行していくという
  ロックでシンプル極まりない曲構成です。

2 何と言ってもリフが秀逸!
  このリフを覚えることが間違いなくこの曲の攻略の第一歩。
  ギタリストはもちろん、他の楽器のプレイヤーも
  あまりに有名なリフなので、他の曲で引用して遊んだりもします。
  全ての楽器プレイヤーに必須の名ロックリフをしっかり覚えましょう!

3 テンポはちょっと早めの8ビートでいわゆる普通のロックビートです。
  ところが最後にはなんとバラードに突入していきます!
  でも、テンポ自体が大きく変わるわけではなく、
  コード進行の取り方が大きく倍になることによってゆったり感を出しているので、
  引っ張られ過ぎないことが重要です。

という風に、
かなりロックでシンプルな名曲です。

ちょっとテンポが早めですが、
基本的にロックなリフやコード進行に彩られていて、
マスターするにはそんなに時間はかからないでしょう。

ところが、
リフからいきなり入って行ったり、
最後にはバラードに突入するなど、仕掛け的には盛だくさん!

弾いていて楽しい曲ではありますが、
初見ではなかなか難しいので、中級とさせていただきました。


是非レパートリーに入れて、
ロックなリフでアドリブを楽しんでみてくださいね。


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