【中級ブルーススタンダード】hide away ハイダウェイ
毎回ジャンルを超えたセッションの定番曲をお伝えしているこのブログ。
今回はブルースのスタンダードナンバーから、
「ハイダウェイ」をお勧めいたします!
この曲は、歌ものがほとんどのブルースナンバーの中では珍しい
インスト(歌なしの楽器だけの曲)でプレイされる曲です。
今まで、それこそ星の数ほどのプレイヤー、
特にギタリストにカバーされてきましたが、
フレディキングのオリジナルバージョンが
やはり一番有名なテイクと言えるでしょう。
そんな珍しいブルースインストのハイダウェイの特徴を
セッション的視点からまとめると、
1 コード進行は普通の3コードブルース進行。
インストだからと言って、特にひねりはないので安心。
2 テーマメロディもブルース特有のモチーフを繰り返すパターンの
とってもシンプルなもの。覚えやすいのが最大の利点であり特徴です。
3 途中でブレイク&キメのパートあり!
この曲の最大の見せ場であり、難関といっていいでしょう。
といった感じのブルースナンバーです。
何より、普通インストナンバーというと、
歌のインパクトに負けないように、
いろいろな仕掛けやひねりを加えることが多いのですが、
この曲は特にそういった特徴はありません。
さすがフレディキング、シンプルイズベストです!
テーマメロディも基本的なモチーフを繰り返したり、
ちょっと崩すだけのパターンなので、シンプルかつ覚えやすいです。
ブルースのいいところを
しっかりインストにしても全面に押し出してくれています。
と、ここまではいいのですが、
最後にちょっとプレイするうえでは難関が待っています。
それは、「ブレイク&キメ」パートが挿入される!というポイント。
テーマを2回ほど繰り返した後に、
バンド全体でブレイクして、ソリストがキメフレーズを入れる場面が
セッションを通して随所に出てきます。
このブレイクとキメは知っていないと絶対できないパート。
ですので、初見で当たるのではなく、
やはり事前に予習しておくことが肝心になります。
でも、このポイント以外は、
まさに普通のブルース進行なので、
アドリブ自体はそれほど苦労せずに展開できるでしょう!
インストだからこそ、
ブルースのおいしいところが感じやすくなっているシンプルな名曲。
ハイダウェイを是非レパートリーに入れて、
ブルージィーなインストセッションを楽しんでみてくださいね。