【中級ポップススタンダード】you are the sunshine of my life ユーアーザサンシャインオブマイライフ
毎回ジャンルを超えたスタンダードナンバーをご紹介しているこのブログ。
今回はポップスの名曲スティービーワンダーの
「ユーアーザサンシャインオブマイライフ」を取り上げます!
この曲は、70年代のファンキーなスティービー節の曲たちと同時期に生まれ、
ある意味、ゴリゴリのファンクとは対極のイメージをアルバムの中で担い、
素晴らしいバランスを醸し出していた名曲です。
(ちなみにトーキングブックというアルバムに収められていて、
以前紹介したファンクの「スーパースティション」と一緒に聴くことができます!)
また、この曲が
今日のポップスの作曲法やアレンジ法の基礎となっている点も、
今聞き返すと自然と見えてくるのも面白いポイントです。
などという、普通のライナーノーツ的な内容は他のサイトにお願いして、(笑)
セッション的視点から特徴をまとめてみます。
1 イントローAABA-(アウトロ)の特殊構成
特別なコード進行とキメのあるイントロから始まります。
また、エンディングはそのままAの部分を繰り返して終わる場合と、
イントロと同じパターンに入って終わらせる2パターンが良く見られます。
2 コード自体はオーソドックスだが、
絶妙にひねりの利いた転調箇所あり!
コードをプレイする上ではそんなに難しくないのですが、
よく見ると部分転調している箇所があります!
特にBパートの部分に要注意。
3 リズムは軽快な8ビート。
セッションでは特にボサノバアレンジになることが多い!
と、こんな感じになります。
一聴しただけだと、
とっても聴きやすくて素晴らしいメロディとシンプルなリズムをもった
珠玉のポップスという感じかもしれません。
が、その裏では特殊なテンションコードの使われたイントロや、
メロディ自体は自然なのに、絶妙に転調しているコード進行など、
仕掛けがいっぱい!
まさに、現代のポップスアレンジの特徴でもある
「サラッと聴くと普通だけど、良く聞くとかなり複雑なアレンジ」
の元祖的な内容の曲だったりするのです!
よって、アドリブでプレイする方としては
意外と気を使う難曲だったりします。(笑)
でも、それを差し引いても素晴らしいメロディを知名度をもった曲ですので、
セッションのレパートリーに入れると、
必ず全体がいい感じに緩んで、全員で楽しめる、
まさにスタンダードなナンバーです。
是非レパートリーに入れて、
素晴らしい即興ポップスセッションを展開してみてくださいね!