【中級ブルーススタンダード】Hoochie Coochie Man フーチークーチーマン
毎回ジャンルを超えたセッション的スタンダードナンバーをご紹介しているこのブログ。
今回はブルースの世界ではスタンダード中のスタンダードナンバー!
「Hoochie Coochie Man」をご紹介します。
ブルース会の巨人マディウォーターズが初演し、
そしてそのバージョンが一番有名です。
が、もともとはウィリーディクソンという人の作曲による曲。
マディを筆頭に、エリッククラプトンなど、
それこそ星の数ほどのプレイヤーたちにカバーされ続けてきた
ブルースの金字塔です!
そんなディスクレビュー的な解説は置いておいて、
セッション的視点から、この曲の特徴をまとめると、
1 お決まりのリフからスタート!
そしてこのリフは一曲通してずっと断続的に出てくるので要チェック。
2 リフの部分が長めにとられていますが、
あとは基本のブルース進行と同じ。
3 リズムはいわゆるシカゴブルース御用達の
重いシャッフルでご機嫌なグルーヴでプレイされることが多いです。
とまぁ、ブルースのドロドロしていて、
おいしいところを全て兼ね備えたような構成です。
特筆すべきは、やはりブルージィな「リフ」の部分でしょう!
このリフをバンド全体でユニゾンし、
間にコール&レスポンス形式で歌が入っていく。
ブルースの基本をこれでもか!と押えたアレンジです。
また、このリフは基本的に初めのコードの上で展開されるのですが、
普通のブルース信仰よりも、この部分が長めになっています。
(リフを沢山聞かせるためだと思います。)
ソロにはいったら普通の12小節のブルース進行でアドリブするのですが、
テーマの時は、このリフの部分が長くなっているので、注意が必要です。
また、リズムはリフのユニゾン的キメ以外は
これぞシカゴブルース!といった感じの重くてイナタイシャッフルです。
このグルーヴをしっかりバンド全体で共有できれば、
リフからリズムパターンに移った時に
最高の快感を感じられると思います!
というわけで、ブルースのおいしいとこ取りの名曲Hoochie Coochie Man!
是非レパートリーに入れて、渋くて熱いセッションを展開してみてくださいね。