【中級ジャズスタンダード】on the sunny side of the street 明るい表通りで
毎回様々なジャンルのスタンダードナンバーを
セッション的視点からご紹介しているこのブログ。
今回はジャズの往年のスタンダード曲である
「on the sunny side of the street」をお送りします!
1930年に生まれたこの曲、
当時のアメリカは大恐慌の真っただ中。
そんな不況で暗い世の中を、明るく生きていこう!
という気持ちのいいメッセージが込められた名曲です。
基本的には歌もので、
数々の名ジャズシンガーにカバーされてきました。
もちろん、楽器だけのインストナンバーとしても
それこそ星の数ほど録音されています。
そんな「明るい表通りで」の特徴を
セッション的視点でまとめると
1 AABA形式の超スタンダードな構成。
というか、ジャズスタンダードは基本この形が多い。
その意味でも、スタンダード中のスタンダードな名曲です。
2 Bパートが転調しています!
しかも2回ほど。これもジャズスタンダードでは王道のアレンジです。
この曲を通して、慣れていきましょう。
3 リズムはミドルテンポのスウィングで
まさにジャズのグルーヴのおいしいところの詰まった感じ。
4ビートのフィーリングに慣れるにも、最適の曲です。
といった感じで、
難易度中級のジャズスタンダードとして
まさに完璧な特徴を持っています!
よくあるジャズの名曲のよくある構成、コード進行、グルーヴです。
テンポも、基本的にはゆったりしたミドルでプレイされるので、
この曲でジャズのなまりに慣れるのも一つの手です。
何より、全体の雰囲気や歌詞が明るく力強いので、
思わず鼻歌で歌いだして、ご機嫌になってしまう人も多いと思います!
(最近、またCMで使われていたので、さらに耳馴染みはいいかも!?)
というわけで、
明るく元気で、ジャズのスタンダードな特徴の詰まったこの曲。
是非レパートリーに入れて、
セッションを明るく盛り上げてみてくださいね。