【中級邦楽スタンダード】上を向いて歩こう
毎回ジャンルを超えたスタンダードナンバーをご紹介しているこのブログ。
今回は邦楽のナンバーでありながら、
全世界的にスタンダードとして定着している「上を向いて歩こう」を取り上げます!
今は亡き坂本九の歌、作詞は永六輔、作曲は中村八大によるオリジナルテイクが
もちろん一番有名です。
が、海外でも「sukiyaki」というタイトルで
今まで沢山の人にカバーされてきた名曲中の名曲です。
こんな上を向いてあるこうをセッション的視点からまとめると
1 構成はスタンダードナンバー御用達のAABA形式。
アドリブではBメロの展開部分が肝になってきます!
2 リズムはハネたシャッフルが基本。
また、ここから派生してジャズの4ビートでアレンジされることも多い。
といった形で、
まさにスタンダードナンバーのド真ん中のような特徴をもった曲です。
アドリブで一番重要になるのは、Bメロでの展開でしょう!
このBメロに向かって、しっかりアドリブを歌いあげることができたら、
それだけで感動もののセッションになること請け合い。
逆に、どれだけ音を詰め込んでも、
このBメロを活かせなかったら元も子もなくなってしまうのが
最大の特徴です。
また、リズムは軽くハネたシャッフルが基本です。
原曲のイメージをそのままにセッションされることが多いです。、
が、ちょっとジャズ系のセッションにしたい時に、
4ビートにアレンジしてプレイされることも普通にあります。
(どうやら、海外では4ビートにアレンジされたバージョンがヒットしたらしい。)
なので、シャッフルと4ビートの両方をマスターしておくのが、
この曲の隠れたセッション攻略法かもしれません。
なんにせよ、日本にも世界に通用する
素晴らしいスタンダードナンバーがある!
という誇りを胸に、是非レパートリーに加えていただけたら幸いです。