【中級R&Bスタンダード】knocks me off my feet 孤独という名の恋人
毎回ジャンルを超えたセッションのスタンダードナンバーをご紹介しているこのブログ。
今回はヒット曲、そしてスタンダードナンバーの生み出し率NO1の
スティービーワンダーの名曲で「knocks me off my feet」をピックアップ。
名スタンダードだらけの傑作アルバム「key of life」に収録。
ジャンルわけするとすれば、
いわゆる【soul/R&B】の棚に並ぶサウンドでしょう。
スティービーワンダー独特の展開が気持ちのいい、
まさにジャンルを超えてカバーされ続けてきた名曲です!
この曲をセッション的視点でまとめると、
1 構成はABC形式の素直な盛り上がり展開!
この解釈がアドリブ時のストーリー展開の肝です。
2 Bのブリッジ部分がキメの連続!
このキメをバシッと決められるかが、
全体を通しての完成度にかかわってきます。
と言った感じでしょうか。
何より大事なのは
ABC形式という、意外とありそうでない
素直にグライダー式に盛り上がっていく展開!
こういう展開の曲は書けそうで書けないものです。
やはりスティービー御大の才能の賜物でしょう。
そして、せっかくそんなわかりやすくて素晴らしい構成があるので
アドリブではそれを活かさない手はありません!
ソロの入口から飛ばしたりしないように、
しっかり全体の構成を頭に入れてセッションするのが肝要です。
また、クセモノなのはBの部分。
ここは特にテクニック的に難しいことはないのですが、
キメの繰り返しが続きます。
このキメの部分をしっかり覚えてから、
アドリブで崩すことが、順番として大事。
逆に、このキメはアドリブ時は入れたり入れなかったりと、
バッキング(伴奏)をしているメンバーの即興の判断で
往々にして変更がききます。
キメが体に入れば入るほど、
遊びの部分が増え、駆け引きが生まれるパートですので、
大いに楽しんでいきましょう!
というわけで、
ソウル/R&Bひいては、
世界的なポップスのスタンダードとして
レポートリーに入れて損のない名曲の一つです。
どうぞ練習してみてくださいね。