【中級ジャズスタンダード】TAKE THE ”A” TRAIN A列車で行こう

毎回ジャンルを超えたスタンダードナンバーをご紹介しているこのブログ。

今回はジャズを普段聞かない人でも一度は耳にしたことがあるであろうジャズスタンダード、
【TAKE THE ”A” TRAIN】を紹介いたします。

【TAKE THE ”A” TRAIN】は1941年に「デューク・エリントン楽団」による演奏で大ヒットした超有名ナンバーです。

楽団のピアニスト「ビリー・ストレイホーン」が、
実在のA列車をモチーフに作詞・作曲をてがけ、
歌詞と題名には

「ジャズが楽しめるハーレムに行くなら、速く行ける A列車(= 8番街急行)にお乗りなさい」

という意味がこめられています。

日本では、我が国を代表する歴史的歌手
美空ひばり」も日本語詞でカバーし、
スキャットによるアドリブも披露しています。

セッションでは、ボーカリストが入るよりも
インストで演奏されることが多く、
ピアノがいる場合は、
印象的なオリジナルのイントロから始めるのが定番です。


列車が走っているような軽快な4ビートに乗せて曲が進んでいくこのナンバー。

セッション的なポイントはズバリ
「ストーリー展開を重視」することです!

頭からノリノリで始まるのが
この曲のおいしい所ですが、
実はそこに
コインの表裏のように落とし穴が潜んでいるのです。

ここで気をつけなければいけないのは、

頭から暴走列車の如く盛り上がって始まり、
展開などなく同じテンションのまま……それならまだしも、
ネタも技術も打ち止めで盛り下がっていくという
そんなドラマチックとは逆のレールをひた走るような
アドリブになってしまうことです。

ストーリー展開のポイントは

・最高潮をイメージし、そこから逆算してスタートすること

・コーラスごとに徐々に盛り上げていくこと

ここははやる気持ちをグッとこらえて、

列車に乗って楽しいところへ行く時の、
窓から見える景色の移り変わりとともに
次第に高まるワクワク感

そんなイメージを持ちながら演奏するといいでしょう。

またジャズバーなどでは、
初心者用スタンダードとされていることが多く、
ジャズ初心者が始めのうちに演奏する曲でもあります。

そんな初心者の方も周りの熟練者に圧倒されず、
自分なりにできる範囲で「ストーリー展開を重視」して
燃料切れにならないようにすれば、
きっと楽しいセッションに辿り着けるでしょう。

是非レパートリーに加えてみてくださいね。


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