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坂下春樹
坂下春樹
セッションインストラクターとして、
『ソリストのお悩み解決』
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これだからジャムはやめられない!!これだからジャムはやめられない!!
ジャムセッション解説ブログ!様々な動画を元にジャムのコツを大公開!

ブルースの終わらせ方がわかりません。どんな終わらせ方をしたらいですか?

もうすっかり夏ですね。
なんだかワクワクしますが体調管理だけには気をつけましょう。


エンディングの第2弾ということで
ブルースのエンディングに関するお悩みです。


お悩み9「ブルースの終わらせ方がわかりません。どんな終わらせ方をしたらいいですか?」


まずブルースの形式について簡単に紹介します。

次の12小節のコード進行がいわゆる典型的な「ブルース進行」とよばれるものです。
(これ以外のブルース進行もいろいろあります。)

3つのコードのみのシンプルな進行で
ジャムセッションでも頻繁に登場します。


ブルース進行(KEY=A7の場合)
|A7|D7|A7|A7|
|D7|D7|A7|A7|
|E7|D7|A7|E7|


上の12小節をひとまとまり(=1コーラス)とし、
これを何度も繰り返しながらセッションは進んでいきます。

ブルースの突っ込んだ話は今回は省略して
エンディングの話に絞りたいと思います。


ブルースで一番よく使われるエンディングは
前回お話しした「カットエンディング」です。

カットエンディングでは
「手で首をカットする」ようなジェスチャーで合図しますが
ブルース進行ではこの合図を出すタイミングがポイントになります。

まずブルースのエンディングでは10小節目でブレイク(ピタと止まること)するのが定番となっているので覚えておきましょう。
(上のコード進行では3段目のD7でブレイク)

そして、合図を出すタイミングはブルース進行の7〜8小節あたりが目安になります。

あまりギリギリだとブレイクのタイミングに間に合わないので
余裕を持って合図を送るのが大切です。

もし間に合わなかったら次のコーラスで再挑戦すれば大丈夫です。


ブレイクした後はフレーズを弾いて
最後にメンバーで1発ドカンと合わせましょう。

ブレイクした後のフレーズはよくある定番フレーズでなくとも
1、2音のシンプルなアドリブでも構いません。

フレーズの内容よりも最後をメンバー全員で合わせる方が大事です。

最後に合わせる1発はメンバーにアイコンタクトを送りながら
わかりやすいジェスチャーを加えるといいでしょう。


今回は以上です。
見たことがない人はブルースのセッションなどに見学に行って
実際に見てみるといいと思います。
(ブルースセッションと名のつくセッションでなくともブルースはやることが多いです。)
行く時間がなければブルースの音源をエンディングに注目して
聞いてみるといいでしょう。


それではまた次回お会いしましょう!

カットエンディングが苦手です。

今年も夏がやってきました。
暑い夏は涼しいスタジオでセッションでもしましょう!

さて、今回はエンディングシリーズの第2弾です。


お悩み8「カットエンディングが苦手です。何かコツはありますか?」


まず、カットエンディングについて説明したいと思います。

リットエンディングがだんだんテンポを落としていって終わるのに対して
カットエンディングはテンポを最後までキープしつつ
合図でブレイクして(ピタッと止まって)終わります。


カットエンディングの場合、リフ(繰り返しのフレーズ)や簡単なキメを繰り返し、そのフレーズでブレイクして終わることが多いです。

またカットエンディング特有の合図(首を手でカットすっるような動作)もよく使われます。


ジャムセッションにおいては、当然繰り返す回数が決まっているわけではないので
一人だけはみ出してしまったり、メンバーの誰にも伝わらなかったり
なんてことがよくあります。


前回お伝えしたとおり
エンディングを成功させる最大のポイントは
『いかに周りのメンバーにわかりやすくエンディングへの流れを伝えられるか』です。


わかりやすく伝えるためにはまず「あおり」が必要です。
「あおり」とはこの場合「終わりそうな予感を感じさせること」です。

いきなり「ハイ、終わり!」と言っても周りはついて来れません。


具体的には
まずバンドメンバーの方を向いて少し音量を上げて演奏してみましょう。

すると、周りは「もしかしてそろそろ終わるのかな?」と準備態勢に入れます。


また、上で説明したカットエンディングの合図を出しましょう。

タイミングはブレイクする直前に出す場合がありますが
合図を出すことばかりに一生懸命になりがちなので

始めは合図を早めに出しておいて自分のタイミングでブレイクするといいでしょう。


そして、最後に注意すべきなのは4小節の感覚です。
我々が耳にする多くの曲が4小節単位で展開されています。
特に意識したことがなくても、自然と体に染み付いている感覚だと思って下さい。
(小節感覚についてはまた別の回で取り上げたいと思います。)

結局、どういうことかと言うと
カットエンディングも半端な1小節や3小節ではなく
基本4小節の区切りで終わるということです。


ですので、最後の4小節の終わりを目掛けて
メンバーとしっかりアイコンタクトを取りながら
音量を上げていき「もう終わるよ」感を出していって下さい


最後の最後(ブレイクする部分)は動きをつけてあげると
よりわかりやすくなると思います。

はじめからすんなりできる人は少ないと思うので
練習で何度も試してみたり、実際のセッションを見学してみるといいでしょう。


では、次回はエンディング第3弾として
「ブルースのエンディング」にまつわるお悩みを紹介したいと思います。

エンディングをいつも失敗します。

「何事も始めと終わりが肝心!」
これはジャムセッションにおいても例外ではありません。

今回はセッションの「エンディング」についてのお悩みです。


お悩み7「エンディングをいつも失敗してしまいます。上手くやるコツはありますか?


ジャムセッションにおいて
ソリストの方はソロをとるだけではなく
セッションを仕切る役目も任されることがあります。

いきなりエンディングを振られてヒヤヒヤした経験のある方も少なくないと思います。


今回はエンディングの中でもよく使われる
「リットエンディング」をご紹介したいと思います。


「リット」とは「リトルダンド」の略で
テンポを次第に落としてゆくことを言います。

つまり、「リットエンディング」
テンポを次第に落としてゆくエンディングのことで
ジャムセッションのエンディングで頻繁に使われます。


いろいろなエンディングのやり方がありますが
エンディングを成功させる最大のポイントは
『いかに周りのメンバーにわかりやすくエンディングへの流れを伝えられるか』です。


リットエンディングの場合
『続いているグルーブを断ち切るように徐々に遅いテンポを出し
エンディングに向かっていく雰囲気を周りに伝えていくのがポイント』
です。


使う音が1音でもわかりやすく周りに伝えられれば
リットエンディングは成功します。


よりわかりやすく伝えるには
メンバーとアイコンタクトを取りながら
ジェスチャーを交え誰が見てもわかるように
伝えてあげる
といいでしょう。

ギターやサックスだったら楽器を大げさに動かしたり
鍵盤だったら立ち上がってもよいと思います。


また、自信なさげにやるのではなく
周りに聞こえるように少し大きな音量を伝えることも大切です。


エンディングはやはりやらなければできるようになりません。
臆せず実践でチャレンジしていくのが一番です。
上記のポイントをおさえながら積極的にリットエンディングにチャレンジしてみましょう!


次回はよく使われる「カットエンディング」にまつわるお悩みに応えたいと思います。

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