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斉藤彰広
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アンサンブルはソリストが王様!3~ソリストVSピアノ/キーボード

即興のアンサンブルでのコツを余すところなく伝えるこのブログ。

今回はソリストが大様シリーズの第3段。
「ソリストに対するピアノ/キーボードのアプローチはどうすればいい?」

まず初めにアンサンブル上のいわゆる鍵盤楽器の最大の特徴をあげておきます。

それは、「全音域をカバーできる唯一の楽器がピアノ/キーボードです!」
ということ。

ものによって64鍵など幅の短いものもありますが、
88鍵のピアノなどになると、まさに人間の耳に聞こえる音域の
ほぼ全てを網羅する完璧な楽器となります!

これが、鍵盤プレイヤーの利点であり、弱点にもなります。

なぜかというと、
低いところにいけば、ベースラインとぶつかるし、
高音域に行けばシンバルなどとぶつかるし、
何より、中音域はソリストとぶつかります!!

そう、全ての音域が出せるだけに、
それだけアンサンブルの上では、
他の楽器と音域がカブる可能性も上がってしまうのです。

特に、ボーカルやリード楽器などのソリストとぶつかったときは、
全体のサウンドは目も当てられません。

なので、両手でガンガン全音域をカバーし、
一人でも音楽が完結できる鍵盤プレイヤーだからこそのアドバイス!

「伴奏はなるべく音数を省く方向で考えましょう!」

使う和音の数を、なるべく最小限にして、
どれだけかっこいいフィーリングを出せるのか!?

こんな意識でアンサンブルを作っていくと、
多くの鍵盤プレイヤーはセッションで引っ張りだこのプレイヤーになれます。

沢山の音が出せる楽器だからこそ、
少ない音で表現する可能性を追求する。

この一見矛盾したアドバイスが、
実はセッション的アンサンブルでは最大の効力を発揮します。

鍵盤プレイヤーの皆さんは是非心がけてみてくださいね!

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