グルーヴのコツ6~リズムキープは一人に任せる!?
今回もバンドアンサンブルの視点からグルーヴについて解説します!
グルーヴ特集6回目の今回は
多くの人が悩んでいる「リズムキープ」について。
リズムキープはなかなか身につけるのが難しいと考えられていますが、
実はバンド全体で意識すれば、意外と簡単に実践できます!
今日はそんなコツを余すところなく解説していきます。
まず答えから言ってしまいます!
「完璧なリズムキープは人間がやる限り絶対無理なのであきらめること!
代わりに、リズムキープの要になる一人をしっかり意識しよう!!」
メトロノームにきっちり合わせることができて、
むしろクリック音がなくても、完璧に揺れないリズム感を持っている。
これを音楽専門用語で「絶対リズム感」と呼びます。
が、まさしく「絶対音感」と同じように、
子供のころから特殊な訓練を受けていたり、
先天的な才能がある人でもない限りこの能力は身につきません。
また、実は身についてもあまり意味がありません。
なぜなら、「絶対リズムは機械の方が上手にプレイできるから」
そう、実は生身の人間のリズムは揺れてしまうのが自然だし、
それこそセッションならば、
盛り上がりに合わせて多少人間らしいリズムの揺れが生まれると
逆にグルーヴしたりするものなのです!
という訳で、まず「絶対リズム感」的な神話が
自分にも身につくという幻想を捨てましょう。(笑)
そしてここからが大事なのですが、
「バンドの中で、場面によって誰か一人リズムキープする人を意思しましょう!」
一番高い確率でリズムキープの役割を担っているのは
きっと多くの人が想像した通りドラマーです。
ドラムが多くの場合バンド全体のリズムキープを担当しています。
でも、大事なのは「ドラマーがリズムの要と決めたら絶対従うこと」
要は、人間がやる限り、盛り上がりや感情に合わせてリズムは揺れてしまうので、
だれか一人を基準にしたら、その人の揺れに全体が合わせましょう!
という話なのです。
一番最悪なのは、
「おまえドラムなんだからもっと正確に叩けよな!」
といった感じで、無意識に絶対リズム感を求めてしまうことです。
こういう発言をしてしまう人は、
間違いなく自分のリズムも正確ではないので、
他人のリズム感にごちゃごちゃ言うのは控えましょう。(笑)
それよりも、その揺れさえも良く聞きながら、
全体で合わせていくことの方が大事です。
また、場合によってはドラム以外のパートがキープ役になることも、
セッションでは沢山あります!
例えば、ドラムが入らずに、ベースとソリストだけのアレンジに
即興でなった場合とか、
ドラムがフィルインなどを自由にいれて遊び始めた場合、などなど。
要は、バンドの中で、状況に応じて、
一番冷静にリズムキープできる人を判断し、
その人のリズムに全体が合わせるようにするのです!
すると、面白いことに、
聴感上は全くリズムが揺れず、キープできているように聞こえます。
むしろ、ちょっと走ったり、もたったりしながら、
最終的には平均的なテンポに落ち着いていることが多いのです!
人間の感覚の不思議ですね。
という訳で、リズムキープは神経質になりすぎず、
バンド全体で要のプレイヤーに合わせていくと吉!
というお話でした。
是非リズムで悩んでいる人は参考ににしてみてくださいね。
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