ジャムスタンダードは大づかみで捉えるのが吉!?~AABAフォーム。
初心者がちょっとセッションを始めると、
割と最初のころにぶつかる大きな壁の一つ。
そう、スタンダードナンバーのレパートリー作り!
でも、コードを1小節1小節覚えようとしても、
すぐ忘れるし、何より大変すぎてやる気が出ない…。
そんなジャム初心者に向けて、
これだけは覚えておいた方がいい!という、
曲や譜面の把握の仕方を解説します。
よくミュージシャンのインタビューなどを読んでいると出てくる
「Aメロが~で、Bメロが~」という、専門用語。
このAとかBとかの表記なのですが、
これがとっても大事な記号だったりするのです。
詳しく解説する前に、一つ誤解を解いておきましょう!
この場合のAとかBというのは、コード進行のことではありません。
よく勘違いされるのですが、
もっと、全体の大きな塊の事を指しています。
ちなみに、この大きな塊の事を「フォーム」と呼んだりもします。
例えば、サザエさんのテーマを上げてみましょう。
お魚くわえた〜
の部分が大きくひと固まりでAパート
みんなが笑ってる〜
の部分が大きくひと固まりでBパート
そして、間奏が入って、
またA〜Bパートを繰り返して終了しています。
このように、
1小節づつのコード進行ではなく、
コード進行全体のかたまりを大きく括ってAメロ、Bメロ、Cメロ
など大づかみに解釈するのが、この「フォーム」という方法です。
また、スタンダードナンバーには、
AABA
主題が二回繰り返されて、Bで展開し、また主題に戻ってくる。
という形の曲がかなりあります。
小節数の少ない、超シンプルな曲を除いて、
まずはこのAABA形式のフォームになれることが、
何より、初心者がスタンダードナンバーを攻略する際に力となります!
また、逆に言うと。
個々のコード進行ではなく、俯瞰で大づかみに捉えることによって、
アドリブの展開や曲の進行を覚えやすくしているのが、
経験者の方々のやり方なのです。
もちろん他にも沢山のフォームパターンがあるのですが、
初心者はまずAABAだけでOK!
自分の好きな曲の中でも、
このAABAフォームになっている曲がないか探してみてくださいね。
大づかみにすることが、曲を覚え、アドリブをする最初のコツです!