誤解の多いセッション用語~フリーセッション~
セッションは自由!
これはもちろん間違いない事実です。
が、それをそのまま英訳した言葉『フリーセッション』
という音楽用語があるのですが、
この言葉を誤解している方も多いようです。
今回は誤解がなくなるように、知っとけ理論で、
この『フリーセッション』という用語について詳しく解説いたします!
「フリーセッション」という用語は
大きく分けて3つの意味で捉えられる傾向があります。
1 マインド的になんでもありで、自由にセッションを展開しよう!
という、意気込みを語る時の言葉。
2 いわゆる【フリージャズ】や【無拍子】と呼ばれる形式で、
キーも、コードも、リズムも、メロディも何も決めずに、
それこそ、その場に出てきた音だけを頼りにセッションする形式のこと。
3 キーと簡単なコード進行だけ決めて、
後はアドリブでセッションを楽しむ形式のこと。
いわゆる曲を使ったセッションと比べて自由度が高いため、
フリーセッション形式と呼ばれる。
もちろん、
法律などで厳密にこの言葉の用法が決まっている訳ではないので、(当たり前 笑)
どの意味も正解と言えば正解です。
が、その柔軟性を認めたうえで、
敢えて、セッション的に一番正しい意味を選ぶとすれば、
間違いなく「フリーセッション」の定義は3番になるでしょう!
セッションの現場で、
「フリーセッション形式で遊ぼう!」とか
「フリーセッションしよう!」と言われたら、
9割方、簡単なコード進行を決めてセッションをするのだ、
と思ってもらって間違いないと思います。
また、キーもコードもリズムも何も決めない究極のセッションは、
大抵の場合「フリーセッション」ではなく、
「フリー」、「フリージャズ」、「無拍子」などの名前で呼ばれることが大半です。
ですので、この辺を誤解せずに知っておくと、
セッションでいきなり知らない人と合わせる時に、
慌てずに「どんなコード進行で行きますか?」
などど確認できると思います。
誤解の多い「フリーセッション」ですが、
これからは安心して、シンプルに遊んで行ってくださいね。
今回の知っとけ理論はこの辺で。
次回をお楽しみに~。