リズムの魔術師「スリップビート」とは?
良く聞くんだけど、いまいち意味がわからない。
セッションの現場でいきなり言われたら焦ってしまう!
そんな初心者を困らせる専門用語について
今回も優しく解説していきます。
今回の用語は「スリップビート」!
スリップというのは、
よく車がスリップする!などの用法で使われる
いわゆる「すべる」「こける」などの意味を持つ言葉です。
でも、これがビートについて「スリップビート」となると、
まったく違う意味に早変わりします!
イメージ的にはリズムがずっこける、リズムが滑るという感じはぴったり。
でも、本当にずっこけて止まってしまったり、よれてしまうビートの事ではなく、
あくまでわざとずらしたようなビートの事を「スリップビート」と呼びます。
例えば、8ビートのパターンで、
ドラマーが必ず入れる、2,4拍のスネアのタイミングを、
その裏にずらしたとします。
メトロノーム的には普通の8ビートですが、
聴感上は、なんだかパターンが8分音符分後ろにずれたような感覚になります。
こういう風に、ちょっと普通とは違うところにアクセントをずらして、
わざとリズムをずっこけさせることをスリップビートと呼んでいたのです!
上級者になってくると、
このスリップビートのタイミングだけでしばらく遊んだりもできます。
まずは、言葉尻のインパクトに騙されて、
セッションで恥をかかないように、しっかり意味を押さえておいてくださいね!