「リズムチェンジ」の2つの意味~1循環コード
初心者が誤解しがちな理論や音楽用語を
丁寧にわかりやすく解説しているこのブログ。
今回は音は同じなのに、
使うシチュエーションによって全く違う2つの意味を持つ言葉、
「リズムチェンジ」について解説します!
「リズムチェンジ」というと
初心者が言葉面だけみて解釈すると、
何かしらリズムがかわることでしょ?
と思ってしまいがち。
もちろんそういう意味もあるのですが、
今回はちょっと趣向が違います。
なんと、「リズムチェンジ」という言葉から、
「循環コードというお決まりのコード進行の曲をやりますよ!」
という、複雑怪奇な意味になることがあるのです!
成り立ちから説明すると、
昔ジャズの世界にジョージ・ガーシュウィン(George Gershwin)という
名作曲家がいたのですが、
その人が書いたスタンダードナンバーの中に「アイガットリズム(i got rhythm)」という曲があります。
そのアイガットリズムのコード進行が秀逸だったため、
そののち、コード進行だけはそのままで、上に乗るテーマメロディだけ替えた曲が
とても沢山生まれました。
なので、(i got rhythmの)リズムを(メロディだけ)替えた(change)曲を総称して
「リズムチェンジ」と呼ぶようになったとかならなかったとか。
なので、コード進行を相談する文脈で「リズムチェンジ」と言ったら
問答無用で「アイガットリズムのコード進行のことだよ!」
という、暗黙のルールが、セッションの世界ではできあがっています。
初心者は勘違いしやすいところなので、
是非意味だけでも把握しておいてくださいね。