【知っとけ理論】コードネームの書き方のローカルルール3~ハーフディミニッシュ
毎回セッションの視点から、初心者に向けて音楽理論を解説しているこのブログ。
今回はコードの書き方シリーズ第3弾!
「ハーフディミニッシュ」を取り上げます。
ハーフディミニッシュって、
初心者にとっては何が何だかわからない
コードの鬼門だったりします!
言葉の響きはイカついけど、
実際のサウンドはよくイメージできない…。
メジャー?マイナー??
なんて、はてなマークが付きやすいコードです。
しかも、セッションの譜面では、
特にジャズスタンダードの譜面では頻出してしまうこのコード。
ジャズセッションに苦手意識を持ってしまう人が多い
隠れた理由になっています。
でも、難しく考えることはありません。
【ハーフディミニッシュ=マイナーの♭5】
これをまずは覚えてしまいましょう。
ハーフディミニッシュは言ってしまえばマイナーコードです。
でも、5度の音が♭する、いわゆる【m♭5】というコードなのです。
ここからはセッションにはまったく関係ない無駄に複雑な知識ですが、
なぜディミニッシュなんて言葉が出てくるのかというと、
マイナーを♭5にすると、
まさにディミニッシュと同じ構成音になるからなのです!
でも、その上にテンションを重ねると
ちょっと違った音になるため、
「半分だけディミニッシュみたいなコードだよ!」
という意味を込めて、ハーフディミニッシュと呼ばれることもあるのです。
ね、ちょっと複雑でしょ?(笑)
でも、複雑な割には全然アドリブには影響のない知識なので、
覚える必要なし!
「ハーフディミニッシュはマイナーの♭5」
これだけ覚えれば、譜面も怖くありません!
シンプルに行きましょう、音楽は。
因みに略した書き方として【φ】こんな書き方もあります。
「Aφ=Am♭5」です。
初見で対応する時に、これを知っていると便利だったりするので、
ついでに覚えておきましょう。