【知っとけ理論】コードの書き方とローカルルール5~パワーコード
毎回セッションの視点から、初心者に向けて音楽理論を解説しているこのブログ。
今回はコードの書き方シリーズ第5弾!
「パワーコード」を取り上げます。
この「パワーコード」
ロックバンドのコピーをしたことがある人ならば、
絶対知っている常識的コード。
逆に、クラシックや吹奏楽畑の人は、
「何それ?」と必ず混乱に陥ってしまうコード。
そう、ロックというジャンルを色濃く反映した和音、
それが「パワーコード」なのです!
もちろん、今となっては、
ロックなエッセンスの随所に入った
ブルース、ファンク、ジャズ、ラテンなど、
ジャンルの壁を越えたアレンジとして使われています。
なので、正直な話、垣根はなくなっているのですが、
やはり、「パワーコード」と言うと、
ロックなギターを思い起こす人が多いので、
ロックなコードと定義しておきましょう。
とはいえ、何も難しいことはありません。
要は【パワーコード=1度&5度のコード】
ということ。
例えば、「C」のパワーコードは
「ド&ソ」の和音ということになります。
こういう風に真ん中の3度の音を省くと、
響きがいい意味でシンプルになって、
歪んだギターの音色でも綺麗に響くので
使い勝手がよい!
ギャーン!とパワーと勢いに任せてプレイしても
割と綺麗にアンサンブルできるので、
ロックの世界を中心にパワーコードが生まれました。
今ではピアノやベースなども
このパワーコードを応用したアレンジを
アドリブ中に入れることも多いです。
覚えておいて損のないパワーコード。
譜面的な表記の仕方としては
【C5】などと書かれることがあります。
これは、真ん中の3度を抜いて、
1度&5度のパワーコードにしてね!
という意味と捉えるのが正解。
因みに、マイナーの音を決める3度を省くので、
実際はマイナーの響きでも「m」を省いて
「アルファベット+5」だけで表現されることが多いです。
譜面表記上、パワーコードにマイナーはない!
この辺も、
パワーコード独特のローカルルールでしょう!
なんにせよ、
見慣れない「5」のテンションで
マゴマゴしないように、しっかり覚えておきましょうね。