【知っとけ理論】オルタードテンション2~9thの華麗なる変身
毎回、セッションに必要な理論や音楽専門用語を
初心者にわかりやすく解説しているこのブログ。
今回も、セッションにピリリと強烈なスパイスを加える
「オルタードテンション」の正体を暴いていきます。
第二段は前回登場した9thについて掘り下げます。
本題に入る前に
まず前回の記事
「オルタードテンション1~9thと♯9thが同時に使われないわけ」
は読んでいただけましたでしょうか?
読んでない方にも分かるように
実際の音名を使ってまずは軽くおさらいです。
ピアノがある方は
鍵盤を見ながら(もしくはイメージしながら)
読むと分かりやすいです。
前回あったように
オルタードテンションは
7thコードの時に魅力を発揮します!
ということで、
キーがCの時メジャースケールだけで
(つまりピアノの白鍵だけで)
7thコードを作れるのは
G7(ソ、シ、レ、ファ)
この時にオルタードテンションは
かっこよく響くのです!
コードがG7のとき
9th(ナインス)の音は
”ソ”から数えて9番目、つまり”ラ”
これがナチュラルテンションです。
この音が変身したのが”♯9th”
これがオルタードテンション
この場合は”ラ”から半音あがった黒鍵
→”ラ♯”がそうです。
ここまでが前回の内容。
今回は「9thの華麗なる変身」ということですが、
答えを先に言ってしまうと、
【9thは♭9thと♯9thの2タイプに変身できる!】のです。
ここでまた、
先ほどの話に戻って欲しいのですが、
(ここでまた鍵盤を見る、もしくはイメージしてくださいね!)
ラから右隣に変身した(=半音あがった)ものが♯9thでした。
ここでよく鍵盤を見て欲しいのですが、
ラの左隣にはもう一つ黒鍵がありますね?
ラはこの黒鍵にも変身できるのです!!
左隣に変身すれば(=半音下がれば)、
これは♭9thということになります。
これで
【9thは♭9thと♯9thの2タイプに変身できる!】
秘密は分かりましたね?
実は前回登場した
「仮面ライダーBLACK RX」も
「BLACK RX」という
通常の変身形態の他に
剛腕な「ロボライダー」と
俊敏な「バイオライダー」
それぞれ違う特性をもった形態に
状況に応じて姿を変えて戦うのです。
まさに【9thは♭9thと♯9thの2タイプに変身できる!】
と同じ華麗なる変身。
(ちなみに仮面ライダーはそこまで詳しくないので
これ以上は掘り下げません)
ここで、勘が鋭い方は
「♯9thっていうなら
同じく♯(シャープ)を使って
左隣は♯8thって呼ぶんじゃないの?」
という疑問を持った方もいるかもしれません。
この疑問には
次回じっくり解説して行きますので、
お楽しみに!!