【知っとけ理論】オルタードテンション1~9thと♯9thが同時に使われないわけ
毎回、セッションに必要な理論や音楽専門用語を
初心者にわかりやすく解説しているこのブログ。
今回は、セッションにピリリと強烈なスパイスを加える
「オルタードテンション」の正体を暴いていきます。
そもそも、「テンションとはなんぞや?」という方は
まず過去記事の
「テンションコードの数字の秘密1~オクターブ命のテンション」
に目を通してみてください。
そして、メジャースケール内のテンションを
「ナチュラルテンション」といい
メジャースケールから外れた
言わば音痴君を
「オルタードテンション」といいます。
今回のテーマは
「9thと♯9thが同時に使われないわけ」ということですが、
この隣り合った両者の関係性はズバリ
「同一人物」なのです!!
「タイムマシンで未来や過去の自分と出会うと
どちらかの存在が消えちゃう」なんて
SFの話ではよく出てきますが、
同じ世界に同一人物は存在していませんよね?
ドッペルゲンガーなんて怖いですし。
そもそも「オルタード」という言葉は
「alter=変わる」)の受動態で、
「変えられた」という意味なのです。
ですので、
「♯9は9thが変化しただけの同一人物」
ということなので
同時には使えないのです。
変化するといえば、
筆者が幼い時に「仮面ライダーBLACK RX」
が放映されておりましたが、
あのライダーはそれぞれ違う特性を持った
3タイプに変身できるんです!!(カッコよかった…)
平成のライダーは詳しく知りませんが、
どうやらそういったタイプチェンジは
継承されているようですね。
ここからも分かるように
変身することはロマンなのかもしれません!
ちなみに、そんなロマンあふれる音痴君の
オルタードテンションですが、
彼は個性が強すぎて
7thコードとしか相性が合いません!
7thコードといえば
盛り上がりコードの代名詞。
なんでもありのお祭り男です。
(盛り上がりコードについてはこちら)
音痴君はお祭り男と組むと
最高に盛り上がりますよね。
若かりし頃の学園祭を思い出しますね。
「♯9は9thが変化しただけの同一人物」である故に
一緒には使えないこの二つの音。
あなたもたまには
ロマンを求めて変身してみてはいかがですか?