【知っとけ理論】オルタードテンション4~まだいる音痴仲間!
毎回、セッションに必要な理論や音楽専門用語を
初心者にわかりやすく解説しているこのブログ。
とはいえ、前回は少し掘り下げすぎな
内容となってしまいましたね。
いかがですか?
気になって夜も眠れない数学っ子の
快眠快適生活を取り戻すべく
開かれた前回の授業。
そのせいで逆に
あの後知恵熱出して
寝込んでしまった人はいませんか?
オルタード最終回行きましょう!
まず前回の記事
「オルタードテンション3~♯と♭は隣人との住み分け!?」
は見ていただけましたでしょうか?
難しい話でしたが、要は
【♭と♯。どちらを使うかは隣人か同一人物かで決まる!】
ということを頭に入れておいて
もらえれば良いです。
そして今一度前回のも兼ねての
補足として今一度、
過去記事の
「テンションコードの数字の秘密1~オクターブ命のテンション」
を確認してもらえると分かりやすいのですが。
理屈は熟読してもらうとして
今回ピックアップしたいのは
「テンションというのは、基本的に
オクターブ上の数字9、11、13しかない!」
この結論を使えば
前回の疑問
「♯9thっていうなら
同じく♯(シャープ)を使って
左隣は♯8thって呼ぶんじゃないの?」
は簡単に解決できますね。
「テンションというのは、基本的に
オクターブ上の数字9、11、13しかない!」
分けですから。
さて補足はこれくらいにして
今回の話は残りのテンション
11th、13thのオルタードのお話です。
結論から言うと
「11thは♯11th、13thは♭13thにしか変身できない!」
のです。
9thは♭9th、♯9thの2タイプに変身できたけれども、
彼らにはそれぞれ1タイプしか変身できません!
これはやはり
隣人か同一人物かということで説明できるのです。
11thに♭11thがないのは、隣人の3rdと同一人物だから
13thに♯13thがないのは、隣人の7thと同一人物だから
なのです。
だから、
「11thは♯11th、13thは♭13thにしか変身できない!」
のです。
ピアノが手元にある方、
パッと頭に浮かぶ方は、
ピアノの鍵盤を見ながら
次の解説を読むことをお勧めします。
ではいつもどおりキーCで説明しましょう。
この単元で毎度
おなじみ
G7(ソ シ レ ファ)
この上にテンションを乗っけます。
今回は11th(ド)と13th(ミ)を乗っけます。
これらのオルタードを考えたときに、
右隣の♯11thはド♯でOK、
逆の左隣は隣人のシです。
完全に同一人物です。
これと同じ要領で
左隣の♭13thはミ♭でOK、
逆の右隣は隣人のファです。
完全に同一人物です。
というわけで
「11thは♯11th、13thは♭13thにしか変身できない!」
ということが分かります。
勘のいい方は
オルタードの秘密に
ここで気づきましたか?
そうですね、
オルタードテンションは
「キーCの場合はピアノの黒鍵の音!」
なのですね。
でも
その考えで
気をつけないと
いけないのは
今回出てこなかった
ファとソの間にある黒鍵
これは
ファ♯でファが変身したものであり、
ファは7thの音なのでテンションでもない
つまりこの黒鍵(ファ♯)だけは
オルタードテンションとしては使えないのです。
そんなわけで
オルタードテンション
♭9th ♯9th ♯11th ♭13thが出揃ったわけです。
盛り上がりに盛り上がって
自由にハチャメチャな
テンションになったとき
ガンガン加えていきましょう!
セッションは
緊張と緩和
盛り上がりと落ち着き
が大事なのです。
音痴君たちが
暴れに暴れまくって
分けわかんなくなっても
最後にガツンと
アンサンブルが一つにまとまって
落ち着ければいいのです。
そのときが最高にカッコいいし
また醍醐味ともいえます。
そのためにもまずは
コミュニケーションですね!
長くなりましたが、
今回の単元はこれにて終了!
起立!(コードC)
礼!(コードG7)
着席!(コードC)
これもまた落ち着きと
盛り上がりなのでした!