セッション講座~ブラジルセッション。
インストラクターにとって、週末は一日セッション漬け!
心地よい疲労感と、程よくお酒のはいった最高の一日です。
そんな週末のジャムセッション講座ですが、
改めて大事な基本を参加者のみなさんに気づかせて貰いました!
それは何かというと、
「ジャム=コミュニケーション」という信念。
特に経験者編の講座の場合、
内容としてはかなり高度なことをやっています。
もちろん失敗も沢山。
いい失敗といい成功が4対6位の割合で展開されます。
で、その失敗の原因を振り返ってみると、
ほぼ100%の確率で
「周りが聞こえていない」
「自分と楽器だけの世界に入ってしまっている」
「セッションのイメージがメンバーと共有できていない」
などの、コミュニケーション的問題だったのです!
高度なセッションになればなるほど、
音楽理論やテクニックや知識など、
具体的な技術が問題になってくるのかと思いきや、
逆にコミュニケーション的な問題がよりクローズアップされて来てしまうのです!
もちろん、最終的には具体的な技術も必要なのですが、
それもコミュニケーションに直結するくらい
シンプルに、でも深く理解しないと到底使い物にならないのです。
思い返せば、僕の記憶に残っている中だけでも、
「このコードには~スケールがハマるんだよ。」
「メトロノームに合わせてテンポ~で、正確にプレイする練習をしろ!」
「音楽理論の一つも知らないと、まともなプレイはできないね。」
なんて言ってしまうプレイヤーでたいした人はいませんでした。
逆に、ステージに立った瞬間に、
その人を中心に密度の濃い、
かつ笑顔の素晴らしいコミュニケーションが展開され、
プレイヤーもお客さんもその一挙手一投足に注目してしまう。
そんな「背中で音楽を語る」ようなプレイヤーに、
沢山のことを教わり、また気づかせて貰った記憶があります。
そして、そんな偉大なプレイヤーで、
かつ偉大な先生でもあるような人は、
音楽理論の「お」の字も出さずに、
テクニックの「て」の字も言わずに、
具体的な方法と、抽象的なイメージと、
そしてそれらを全て包んで感じ取らせてくれるような実演で、
僕にその神髄への入り口を紹介してくれました。
プレイはもちろん、
教える時にも、非常にコミュニケーション的だった訳です!
こうやって考えると、
やはり音楽はコミュニケーションが大事であり、
言語の一つのようなものなんだなぁ、
と改めて実感した次第なのです。
プレイヤーとしては、
まだまだ多くの人と一瞬で繋がれるような
「コミュニケーション力」を磨かなければいけない!
と思いましたし、
インストラクターとしては、
テクニックや音楽理論や音楽的知識を
もっと「コミュニケーションに直結した方法で伝える」
という新しい地平を夢見る事が出来たと感じています!
そして、そんな濃い内容の講座を終えた後は、
ひょんな事から近所のブラジル料理屋さんにお呼ばれ。
ドアを開けてみると、
なんとその日は「カンタブラジル」という、
いわゆるブラジル音楽でセッションをするイベントの日でした!
なんいという偶然、
という訳で、途中から僕も乱入させていただきました。
そこそこブラジル音楽も聴いていますが、
そこはやはりズッポリハマっている人は格が違う!
僕の全然知らないサンバやボサノバのスタンダードナンバーを、
みなさんバリバリ演奏して行きます。
久しぶりに超アウェーのセッションでしたが、
やっぱり「ジャム=コミュニケーション!」
よく周りを聞いて、
自分の出来る範囲で最高の反応を笑顔で返す!
すると,必ず誰かが何らかの返事を返してくれる!!
こんな調子で、
最後には全然知らない曲でも
気持ちよくグルーヴさせてもらえました!!!
「コミュニケーションの意思があれば、音楽に国境は無い。」
こんな大事な基本を、
講座~ブラジルセッションを通して、
強く思い出させてくれた一日でした。
これだから音楽はやめられないね!