いつでもどこでも自分を出せる事。
「いろんなジャンルや様式の垣根を飛び越えてセッションしよう!」
これがジャムマスターになるための合言葉。
全ジャンルのリズム、コード進行、最後には変拍子まで、
もう音楽に国境は無い!を地でいくジャムセッションのオンパレード。
そんなセッションを見たり、
参加者と一緒にプレイして経験すると、
一つ見えて来たものがあります。
それは、
「いつでもどこでも自分を出せるようになるのが重要」
ということ。
例えば、ロックしかやった事がないプレイヤーが、
いきなりボサノバをやると、
あの独特の横ノリのない、やはりロックな感じのフィーリングになります。
これではやはりボサノバにはならないので、
次にボサノバの常套句や基本のフィーリング、技術を学びます。
ここまでくると、なんとなく形ができあがるので、
多くの人は歩みを止めてしまうのですが、
実はこの時点ではまだまだ片手落ち。
ボサノバの基本的なフィーリングが出せるようになったら、
次は自分を一番解放できるロックをやっている時と同じくらい、
ボサノバのフィールドで自分を解放し、表現する方法を考えます!
要するに、ロックだろうが、ボサノバだろうが、
自分の頭の中になっている音をしっかり自由に表現できるようになるのが、
理想のジャムマスター像の一つと言えるのです!
ロック、ボサノバ、それぞれのフィーリングはしっかり出しながら、
その上で、他人が聞いて「君のサウンドは何をやっても一発で分かるね!」
と言われるようになったら、かなりの腕前という訳なのです。
これがブルース、ファンク、ラテン、ジャズ、
そしてさまざまな変拍子まで含めて出来るようになったら、
凄い事です。
きっと楽しい世界がバンバン開けてしまうと思います!
実際、色々なセッションを見ていても、
様々なジャンル、リズム、コードに上手く対応できていても、
それだけではやはり、ただ奇麗なセッションになってしまいます。
多少いろいろなフィーリングのチェンジに対応できなくても、
その中でその人だ!とわかるサウンドの瞬間があると、
全体を通しては素晴らしく、印象に残るセッションになります!
技術も理論も経験ももちろん大事。
でも、自分なりのジャムマスター像へ到達するには、
その先の「いつでもどこでも自分が出せる」という高みを目指して行かないと、
結局は片手落ちのジャムプレイヤーになってしまう!
と、気づかせていただきました。
そこへいくためにも、
まだまだずっと楽しみながら音楽を続けて行きたいと思います!