【セッション的練習法】リズム感強化にはストレートとハネのバランスが大事!
6ルーツミュージックを体得すれば、
途端にリズムが強力で柔軟になる!
前々回の記事
「ルーツミュージックとリズム感の関係!?」から
6ルーツミュージックにフォーカスしており、
前回タテノリとヨコノリのバランスについて
解説しました。
「リズム感強化にはタテノリとヨコノリのバランスが大事!?」
では、今回はもう一つ。
ストレートとハネのバランスについて
さらに詳しく解説します!
ストレート系リズムというのは、
ロックの8ビート、ボサノバ、ラテン、
の事を、6ルーツミュージックの中では指します。
要するに比較的ハネていないビートの事です。(そのまんま 笑)
もう一方のハネ系リズムというのは
ブルースのシャッフル、ジャズの4ビート、ファンクの16ビート
の事を指します。
こちらは比較的ハネを感じるリズムの事です。(またまたまんま 爆)
そして、これらのリズムのなまりを
バランス良く全て身につけると
見違えるほどリズムが良くなり、グルーヴするのです!
なぜかというと、
「リズムが全て1,2,3,4で解釈できるようになるから!」
セッションの現場でよく、
「8ビートなんだけど、チョイハネで!」
なんて会話がなされたりします。
基本はストレートな8ビートですが、
少しだけリズムのタイミングをなまらせ、
ちょっとだけハネさせると
曲によっては非常に気持ちのいいグルーヴになります。
このように、
実際のリズムというのは、
ストレートとハネの間にも無数のタイミングがあります。
言ってしまえば、同じ8ビートでも、
人の数だけその歌い方はあるという事なのです!
そして、ここで多くの人が問題を抱えていきます。
【リズムの相性が合わない!】
あいつとやると気持ちいいのに、
あいつとやるとなぜかしっくりこない。
メトロノーム的にはあっているのに、
なぜかグルーヴしない、ぴったり来ない。
こういうリズムの相性が生まれてしまいます。
で、大体この話になると、
「人間性の問題だよ!」とか、
「聞いてきた音楽の違いだよ!」とか、
曖昧な根拠を出してきて、
最終的には、「相性だからしょうがない…。」
という結論に至ります。(笑)
もちろん人間性の問題は大いにあるでしょう。
(リズム云々の前に、嫌な奴と音楽なんてやりたくない!)
もちろん聞いてきた音楽の問題もあるでしょう。
(ロック一辺倒の人とクラシック一筋の人は
共通のスタンダードナンバーがほぼない!)
でも、リズムの相性が合わない
根源的な理由はこういったポイントではなかったのです。
実は
【細かい裏拍のハネに意識が行きすぎているから
肝心な1,2,3,4が合わない!】
これが答えだったのです。
ロックしかやっていない人は、
ロック的でストレートな8ビートでリズムを歌います。
ジャズしかやっていない人は、
かなり裏のハネた
(もうストレートな8ビートに聞こえない)8ビートが自然です。
ラテンにどっぷりの人は、
常に裏の16が聞こえるような8ビートを歌います。
このように、同じ8ビートでも歌い方は皆違います。
が、よく考えると
「1,2,3,4」のタイミングは全て同じなのです!
裏のハネのタイミングはみんな違っても、
頭の1,2,3,4のタイミングは全て同じなのです。
裏のハネのタイミングで
人間はリズムのなまりや相性を感じているのですが、
この微妙なハネのタイミングを
無理やり合わせようとするので、
多くの人はリズムが合わないのです!
そこで考え方を変えます。
裏のハネのタイミングではなく、
頭の1,2,3,4を合わせましょう!!
この考えになると、逆にこういうことが見えてきます。
【ぴったりとは行かなくても、
おおざっぱにハネ方の傾向が見えてくる!】
多くのロックの人たちが感じている
ストレートのタイミング、
多くのボサノバの人たちが感じている
ちょい引っ張ったストレートのタイミング、
多くのラテンの人たちが感じている
もう16ビートに近いストレートのタイミング。
多くのブルースの人たちが感じている
裏のハネたタイミング、
多くのジャズの人たちが感じている
ちょい引っ張った裏のハネのタイミング、
多くのファンクの人たちが感じている
かなり引っ張った裏のハネのタイミング。
このように、
おおざっぱなジャンルごとのタイミングが
見えてくるのです!
要するに、
6ルーツミュージックを体得すると、
1,2,3,4さえあれば、
どんななまりの人とでも、
ぴったりとは行かなくてもそれなりに
合わせてリズムを歌うことが可能になるのです!
で、これまた面白いもので、
このレベルになると、逆に
ハネのタイミングの微妙なズレが気持ちよくなります。
なぜなら1,2,3,4は完璧に合っているから!
細かい裏のハネのタイミングではなく、
頭の1,2,3,4に向かってそれぞれがグルーヴしているので
微妙な違いは逆にリズムのウネリになって、
気持ちよく聞こえてしまうんですね。
このように、
人間なので人それぞれ微妙でアナログな
裏拍のハネの歌い方の違いはあるのですが、
おおざっぱに合わせる事ができるのです!
そして、頭の1,2,3,4は完璧に合わせる。
これができると、
「どんな人とでもグルーヴすることができます!」
6ルーツミュージックを身につけると、
セッション的に素晴らしいのはこのポイントですね。
もう本当に1,2,3,4さえ聞こえれば、
どんな人とでも合わせてグルーヴすることが可能です。
こうやって文章で書くとちょっと複雑ですが、
要するに、6ルーツミュージックを身につけると、
本当に歌うように自然に
誰とでもアンサンブルできるようになるのです!
という訳で、ストレート系とハネ系を全て兼ね備えた、
6ルーツミュージックが大事!
というお話になってくるのでした。
そういうわけで
6ルーツミュージックの
バランスのよい体得は
FTJSのカリキュラムでも重点をおいています。
(その詳しい説明はこちら)
そうやって、
いつでもどこでも誰とでも
楽しくセッション出来る人たちが
増えていってくれることを願い
FTJSは日々運営しているのです。
では、今日はこの辺で!